M&A会社買い手のPMI

 会社買収側のPMI戦略を見透かす!

PMI経営統合とは
M&Aで会社を買収する側の経営効率戦略を言います。

PIMはPost Merger Integrationの頭文字です。
事業承継M&Aで会社を売る側が成功するのは、
M&A会社買収をする側のシナジー効果が予測されるときだけです。
つまりM&A会社買収側はPMIで買収戦略を練ります。

M&A交渉では
まず法的デューデリデンス・買収監査で
売り手の会社の実態を監査することになります。

売り手の会社は
監査に耐えるM&A対応の財務諸表になっていますか?

会社買収には
まずシナジー効果がありそうなこと!
次にその効果予測を基礎にした
PMI体制の整備がM&A成功の基本です。


CEOメッセージ

CEO

 

PMIは会社統合をする側の話です。

M&A会社売り手は、M&A事業承継で事業譲渡(会社の株式売却)を考えています。

会社が売れるのは、会社買収側にシナジー効果(PMI戦略の成功)が見込める場合だけです。

だから「会社の売り手」は「会社の買い手」の手の内を知るためにはこのPMIとは何かという概論は知っているべき基本的な知識です。

さあご一緒に学習しましょう(笑)

  各ステップの目的 ステップ 各ステップの行動内容
PMI方針の確認 統合後の課題整理 M&A基本合意に先立ち統合の課題を整理・把握する。これによりリスク・不安要因を洗い出す。
M&A基本合意の締結 M&Aの基本条件・スキームの合意 M&Aスキームをなるべく単純化する工夫をする。
M&A双方による最終契約の締結 買収監査および最終条件の調整 M&A双方が本当に納得して合意に達する協議をする。事務方はそのお膳立てをする。
PMI体制の遂行 PMI体制の実施 PMIのチームの最終目的「M&A成功」を目指してPDCAを繰り返す。

 

1.PMIとは?

Post Merger Integrationの頭文字を採ってPMI。日本ではM&A業界の売り手も買い手も大手しか知らないノウハウです。

ターゲットは如何に経営統合のシナジー効果を生み出すかです。

大金が動くM&A交渉。当初から買手には「PMI戦略」が存在して当然の話です。それを買い手が知らないで交渉に臨むのは「ノー天気」と言わざるを得ません(笑)。

2.PMI成果の最大化

一人買い手の最大化ではありません。事業譲渡側(会社売却側)が会社価値のうち「のれん価値の最大化」に大きな影響を与えます。

売り手の「のれん価値」とは財務諸表以外の『+αの企業価値』です。例えば、秘伝の製法とか、商圏とか大手得意先の取引口座とかいろいろです。

3.PMI組織の3大要素

❶経営者同士の相性

 買い手と売り手の代表者・オーナーの人的性格はM&A成功の成否の大きな部分を担います。

❷現場トップの意識改革

 買い手は経営統合する売り手の会社の企業価値を高めないとM&Aの意味はありません。

 中小企業M&Aは雇用確保が前提です。人心の不安を払しょくするのは企業理念。経営ビジョンと経営方針を誰もが納得できる公平で理に適った考えで共通にして双方が前向きにやれる経営体制が必要です。

❸事業シナジー

 双方の経営資源(人・モノ・カネ・情報)は質量ともに異なるは当り前。それを前提に「経営成果」が得られるか否かが問題です。

 そこには当然に経営戦略が働き数字で無い経営計画や経営戦術が組み込まれています。

 革新計画を推進する「チーム」結成も成功パターンにある当然の手法の一つです。

 社員研修も社員の意識改革のために大切です。M&A事後に予算を採って専門化に研修ガイドとして参加してもらう方法も考えられます。

 この社員研修で最も大事な成果は社員各位の「コスト意識」の向上です。工夫する心を養成するには社員各位の自発的な経営参画の意識を醸成する仕組みが大切です。そのための教育と言えましょう。